さて今回4回目は1990年代~現代です。
僕がDTMを始めたのも1988年ごろからなのでこの辺からはわかります。
1990年にQY10というシーケンサー専用機が発売されます。39000円でした。
これは「スキーバスの中に持ち込んで手軽に作曲が楽しめるもの」をコンセプトに設計されたそうで、超コンパクトでした。
僕も買ったかもらったか、どこで手に入れたかは覚えてませんが使ってました。
でも写真をみるとわかりますが画面が超小さくて入力はとてもやりづらかった記憶があります。
高校時代に一生懸命これでピアノを打ち込んでました。
これで打ち込んだリズムを4トラックレコーダーというテープ式のレコーディングできる機器に入れ、ギター、ボーカルを重ねて作曲をしていました。
※ちなみに専門学校で講師をしていたときこれの上位機種QY100が使われていて生徒はギターをこれに指して作曲をしていましたね。。。
1996年ごろからハードディスクレコーダーが登場します。
今ハードディスクレコーダーといえばTVの録画機器の印象が強いですが、この当時は曲を録音して編集する機械の総称でした。まだ動画の編集などは容量が足りませんでしたから。。。
1995年にはウィンドウズ95が登場、パソコンで徐々にレコーディングができるようになってきます。
日本でも小室哲也率いる(?)TMN、TRFなどコンピューターを使った音楽が流行るようになります。
またコンピューターを使ったジャンル、テクノやハウス、トランス、ユーロビート、ヒップホップなどが出てきます。
そして1990年代後半からすこしづつインターネットが復旧していきます。
僕もマックのパフォーマーという機種でインターネットをしていました。
むちゃくちゃ遅かったですけどね。。。音楽の配信なんてとんでもない。文字のやり取りや画像が精一杯でした。
画素数も30万画素くらいでしたし。
2000年に入ってからのブロードバンドの高速化、コンピューターの高速化、大容量データーの処理能力の大幅な向上はご存知の通りです。
現在は家で録音したものをメールで送信、受け取った人がそれを編集して・・・とネットワークだけで会わずに曲をやり取りすることも容易になりました。
もはやスマホのアプリのみでも録音、作曲ができ、しかも0円~2000円くらいだせば1980年代なら数百万以上しただろうシステムを手に入れることができます。
とても良い時代になったと言えます。
その反面、音楽制作が低価格化したこと、物流の仕組みが大きく変化したこと、多様化したことでCDショップ、ライブハウス、レコーディングスタジオは大きく経営の仕方の方向転換を迫られることとなります。
閉店したり、つぶれてしまう企業も多く出ました。
また聴衆のモラルも叫ばれることが多くなりました。違法ダウンロードや違法アップロード、コピーの問題などデジタル化された音源だからこその問題が大きくなっています。(1980年代もコピーテープなどは出回りましたが、マスターテープに比べると音が粗悪なものが多かったのでそれほど問題にはならなかったのかもしれません。)
ただ、どんなに録音システムが進歩しても誰でもいい録音ができるわけではありません。そこらへんは正直変わっていないように感じます。
ようやくDTM&コンピューターミュージック完結です。いかがでしたでしょうか?
DTM&コンピューターミュージックの歴史は科学技術の歴史でもありますよね。
今、こんなに良い環境を持てるようになっているのも先人の人たちの努力や苦労の上にあることを認識して音楽を楽しもうと思います。
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